子犬と私と3
いつもと違う感じになるはずだったのに、かなり私色になってますね\(^o^)/

おかしいですね^^;



*現代パラレル

レイ=珀 黎翔 21歳(子犬→人間に)
夕鈴 18歳
青慎 14歳

浩大(人狼協会の使い)


母は早くに亡くなり父岩圭も借金の為蒸発して、二人は施設育ち。
夕鈴は18になったので施設を出でて一人暮らし。
早くお金を貯めて青慎と一緒に暮らすことを目標にがんばる夕鈴。



ベッドに組み敷かれ唇は塞がれ思考が蕩けそうになるが、ふと疑問がわく。

(そういえば……人狼と人間で子供が出来たらどうなるのかしら)

首を振り何とか口を離すと、また唇を塞ごうとするので制止する。

「待って!気になったんだけど、人狼と人間の間に産まれた子はどうなるの?」
「ん?人間の血が強ければ普通の子のように成長するし、人狼の血が強ければ生後半年位で子狼に変わるよ」
「それって……子狼に変わったら捨てられるって事じゃない!嫌よ私は自分の子供捨てたり出来ないっ!私と青慎はずっと父さんの帰り待ってたのに……帰ってこなくて二人で震えてたのよ!!あんな思いを子供にさせるなんて……」

夕鈴の目からは涙が溢れて頬を伝っていく――。

「人狼はそういう決まりだからしょうがないよ。それにまだ子作りもしてないよね」
「そういう事をしたら出来る可能性があるのに!レイの馬鹿っ!!触らないでっ!!」

お預けをくらった上に触らないでと言われ、ベッドに突っ伏して泣く夕鈴をどうすることも出来ずそっと部屋から抜け出した。





     *     *     *





アパートを出て近くの公園を歩いていると頭上から声がかけられる。

「何追い出されてんの」
「うるさい浩大。呼んでもないのに出てくるな」
「え~兄ちゃんだろ俺年上だし。あの子のいない間に人狼の事教えたの俺なのにさ」

けらけらと、楽しそうに笑う浩大にイライラが募る。

「使いの仕事はそんなに暇なのか。それなら私の仕事を探して来い!」
「だから兄ちゃんに何でそんな命令形なんだよって、レイならその容姿でホストでもモデルでもアイドルでも出来んじゃね」

木の枝に胡坐をかいて座っている浩大を、冷たく睨み付ける。

「おー怖~。まあ基本人狼は、身体能力も高いし頭もいいから何でも出来ると思うぜ。現にスポーツ選手、政治家、警察官いろんな所にいるもんな。だから戸籍用意したり自由に出来るんだけどな。中には何も駄目な奴もいるけどさ、レイはどれもいけるだろ」

(そうか……夕鈴だと何が喜ぶだろうか)

「何にしても、その格好は駄目だと思うぜ。スウェット上下に素足で外歩くとか普通の人間じゃありえないぜ」

(確かに今まで履物履く習慣もなかったし、素足でも違和感もなかったな……)

「兄ちゃんがとりあえず一式用意してやるよ。そこで待ってな」

そのまま浩大は木から木に飛び移りながら、どこかに姿を消し、一人残されたレイは近くの木の根元に腰をおろした。

「捨てるのが嫌って言われても、そういう決まりなんだししょうがないのにな……」

一人ぼそりと呟くが、誰に聞かれることもなく風に消えていった――。



「――ごめんねレイ。決まりだから……」
女の人の泣き顔が見える。
自分によく似た顔――。あれは母親か?


「……い……おい、レイ!人が用意してきたって言うのに何寝てるんだよ」

目を開けると目の前には浩大の顔があり、手には紙袋を持っている。

「ああ……夢を見ていたみたいだ」
(やっぱり自分の母親も、決まりとは分かっていても嫌だったんだろうか……)

「トイレででも着替えてみろよ。就活するならスーツいるだろ、奮発しちゃったぜ」

紙袋を渡され促されてトイレに行き、スーツに着替える。

「ネクタイの結び方はこうだぜ。覚えとけよ」

(サイズもぴったりで悪くないな)

「これはいいな。じゃあ早速仕事探しに行くか。直接会社に乗り込めばいいのか?」
「いやいや、そんなわけねえって……。明日からにしな教えてやるからさ、今日はもうお迎えが来たみたいだぜ」

(お迎え?夕鈴か?)

「レイーレイー帰ってきてー」

声のするほうに駆け出した。

「夕鈴っ」
「レイッ!!ごめんね!!あのまま寝ちゃってて、目が覚めたらいなかったからもう帰ってこないのかと思って……」

縋り付いて泣く夕鈴に、愛しさがこみあげるのを感じる。

「夕鈴を置いてどこにも行かないよ」
「本当に?」

目に涙を溜めたまま、上目遣いで見つめられ理性が飛びそうになる。
(だめだまた同じ事を繰り返してしまう。平常心平常心)

「あら、そのスーツは?」

少し落ち着いた夕鈴は、やっとスーツに気付いた。

「あの使いが用意してくれたから、明日から就職活動頑張るからね夕鈴」

とたんに夕鈴は青くなってしまう。

「ごめんなさい、私の涙で濡らしてしまって……。急いで出てきたから何も持ってなかったわ」
「いいから帰ろうか」

服で拭き始める夕鈴を抱き上げ、アパートに向かい歩く姿を浩大が木の上から見守っていた――。

「仲直り早くてつまらねー。けど、二人幸せそうだからまあいっか」
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Secret
(非公開コメント受付中)

 


カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示