子犬と私と
色々続き書きたいのはあるのですが、新シリーズ書いちゃいました\(^o^)/

妹の書きかけのssと設定を貰い書いたものなのでいつもと違う感じだと思います。

これはブログ限定で書こうかなと思ってますが、更新頻度は低くなると思います><

*現代パラレル

夕鈴 18歳
青慎 14歳

母は早くに亡くなり父岩圭も借金の為蒸発して、二人は施設育ち。
夕鈴は18になったので施設を出でて一人暮らし。
早くお金を貯めて青慎と一緒に暮らすことを目標にがんばる夕鈴。








 土砂降りの雨の中、ダンボールの中からか細い鳴き声が聞こえる。
近付いてみると、拾ってくださいと書かれたダンボールの中にはずぶ濡れの子犬の姿が。

「あなたも、捨てられたの?」

子犬にソッと傘をかざし、声をかける。
ダンボールの中には雨でふやけた餌と毛布が敷き詰められていた。
雨の音を聞きながら、誰に言うでもなく一人ごちる。

「私も……捨てられたの。あなたと一緒だね」

最後は無理やり笑顔をつくり、微笑みかけた。
頭に手を伸ばすと子犬は手に擦り寄ってくる。じっとりと濡れた毛は気持ちのいいものではなかったが、子犬の温もりが伝わってきた。

「おいで。私と一緒に暮らそう」

子犬を抱き上げると、服が汚れるのも厭わず優しく包み込む。

「大丈夫、もう寂しくないよ」

それは子犬に宛てられたものか、それとも自分へ宛てたものだろうか。
子犬を抱きしめ、道の先へと消えていった。



 タオルで体を拭いた後、ドライヤーで毛を乾かしてやる。
最初は驚いて嫌がっていた子犬だったが、少し慣れたのだろうか今は気持ち良さそうに体を預けている。

「よし乾いた」

先ほどまでびしょ濡れだった毛はふわふわになり、子犬は嬉しそうに尻尾を振る。
それを微笑ましく眺めると、何かを思いついたように考え込む。

「そういえば、あなたの名前何にしようか」

子犬は何かを訴えるような目でこちらを見ている。

「犬種はハスキーかしら。大きくなったら格好良くなるだろうからレンとかどう?」

どうかしらと子犬を見ると、少し微妙そうな表情をしている。

「あら、気に入らない?人の言葉分かってるみたいね。じゃあ……レイは?」

今度はさっきとは違い、尻尾がちぎれそうなほどブンブンふっている。
嬉しそうな子犬に顔がほころぶ。


「じゃあレイに決まりね。私は夕鈴よ、これからよろしくね」

レイを抱き上げ口付けた。

「ふふ、私のファーストキスはレイね」

 それからは仕事以外はいつも一緒に過ごした。
時には愚痴を聞いてもらい、ある時はまだ施設にいる弟。青慎の話をしてまたある時には一緒にお風呂に入った。


「ごめんね。大きくなってきて、外に連れて出てあげられなくなって……。ここペット禁止だから」

申し訳ない気持ちになったが、身寄りのない夕鈴はここを追い出される訳にいかないのだ。
あれから一年がたち、体も大きくなり凛々しい顔つきの立派な成犬へと成長した。

「本当はこんなに格好いいレイをみんなに見せたいんだけどねー。私に甲斐性がなくて不便な思いさせてごめんね……。早く青慎も迎えに行ってあげたいんだけど。頑張ってもなかなか思うようにお金貯まらなくて……」

言いながら、気づけば涙が頬を伝っていた。

「クーン」

悲しそうに鳴きながらペロペロと涙を舐めてくれた。
そんなレイに縋り付き、ひとしきり泣いた後気づけは眠っていた――。



 目を覚ますと目の前には綺麗な男の顔がある。
(これは夢?私なんでこんな夢見てるのかしら)


「夕鈴起きた?」
(格好いい人って声まで格好いいのね)

ぼーっとする夕鈴を男は抱きしめ口付けた。
そのやけに生々しい感触に、夕鈴の意識は覚醒する。


「あなた誰よ!!ってよく見たら裸じゃないっ近寄らないで!!レイ助けてっ」

パニックになる夕鈴を男はしっかり抱き寄せる。

「夕鈴落ち着いて。僕がレイだよ」
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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あい様
コメントありがとうございます(*^o^*)

SNSの方にアップはどうなのかなって思ったので。

足跡嬉しいです*\(^o^)/*

 


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