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まるで太陽のような
こんばんは~ (*´-`*)
お久しぶりです! 姉が猫連れで帰ってきまして、甘えん坊ですぐ粗相をする猫の相手に追われていました(´・ω・`;)

本当は今年中にリク消化しきる予定だったんですが、全然終わってません><

今日はかなりお待たせしてしまったお誕生日リク(米津○師さんの「○rion」に狼陛下を当てはめまして、離婚編風)とクリスマスネタを交えまして以前アップしております幼馴染設定の現パロ「まるで月のように」の続きで書かせて頂きました。

本当は原作で書く予定だったんですが、書こうと思った話がある方ともろ被りな事に気付きまして……
急遽現パロに変更しました。f様ごめんなさい(´・ω・`;)




と、いう事で年齢操作あり、黎翔の父あり、の現パロになりますがよろしければ読んで見て下さい。



「もうすぐクリスマスですね」

 街を歩けば至る所に設置されたメリーゴーランドや観覧車が視界に入る。初めて見た時は自国との習慣の違いに驚いたものだ。
 その風景を見ているとあの時の記憶が鮮明に蘇る――



「黎翔君! クリスマスは一緒にパーティーしようね。会えない間に料理の腕を上げてるから、楽しみにしてて」

 そう言って夕鈴はキラキラした笑顔を浮かべていた。
 その笑顔を守りたいと彼女に害なす者は内密に排除する。
 私は父とは違う、大事な人は守り通すと誓っていた。

 十数年前のあの日は、突然父の元に連れて行かれ本妻に疎まれる日々を送ることになった。
 日に日に弱っていく母の姿を見て、早く大人になりたいと願う。そんな私には夕鈴との思い出だけが心を温かくしてくれた。
 皆に愛される彼女はどの様に成長しているのだろうか。いつか夕鈴を守る力をつける為に努力を重ねた子供の頃。

 やっと叶ったと思っていたのに……。



「どうした李順」
「少しご報告がありまして……」

 ある日保健室に足を運ぶと、神妙な面持ちの李順が待っていた。
 周囲を確認し念のためとカーテンを引き静かに話し出す。

「社長に勘付かれたようです。裏で手を回し汀さんの父親を退職に追い込みました」
「そうか。早かったな」

 夕鈴と再会したいと進む高校を調べ、会社を継ぐ交換条件に高校生の間は自由にさせてもらう事になっていたのに。やはり奴は信用出来ない……とはいえいきなり退職とは性急過ぎる。

「どう致しますか?」
「社長にアポを取れ、今はまだ穏便に済ませたい」
「畏まりました」

 李順はすぐさま携帯を取り出し電話をかけている。今朝の夕鈴は特に変わった様子はなかったと、言うことはまだ夕鈴には知らされていないと予想できた。
 まだ彼女を守れる可能性は高い。





「何の用だ? 私は忙しいのだが」
「お願いがあります。ある人物を雇ってもらいたいのです」

 静かに社長室に乗り込むと、父は優雅に椅子に座っていた。
 私は努めて冷静に問い掛け、反応を待つ。父は表情を変える事無く私を見つめていた。

「実は……私の大事な友達の父親が退職に追い込まれたそうで、貴方に直談判に来ました」

 暫しの沈黙の後。ようやく口を開いた父の表情は変わらず何の感情も読めない。
 父が圧力をかけたのは分かっているが、穏便に済ませる為にも知らないふりを通さなければならない。このままにしておけば更に汀家を追い込みにかかる事は予想できた。
 その前に手を打たなければ……。

「それは気の毒だが、私には何も関係ない話だな」
「ここに本人のデータもあります」

 机の上に書類を置くと、父はチラリと目を向けるが反応は薄い。

「お前が跡を継ぐ代わりに、高校では自由にさせてやると約束した。今度は何だ? 上に立つものが特定の人間に肩入れしすぎてはいけないと教わらなかったか?」
「申し訳ありません。でも私はまだ学生の身分ですから、好きなようにさせてもらいます」

 真っ直ぐ父を見つめ言い切ると、突然父はニヤリと笑いある提案をした。

「いや、私も大事な跡取りの願いを聞いてやらなくも無いぞ。ただ、その代わりに条件がある」
「何でしょう」

 聞き返した私に父が告げたのは――

「海外で経済学を一から勉強しなおせ。そうすればお前の要求を呑もう」

 その条件を呑んだ私は翌日から学校にも行くこともなく海外に発った。夕鈴とも一切の連絡を絶たれ、何も告げられないままだったがそれで良かったのかもしれない。

 あれから三年が過ぎ私は日本に戻ることなく、そのままこちらの大学に進んだ。
 ただ夕鈴の幸せを願い。これ以上父の思い通りにさせない為の力をつけようと、勉強に没頭する日々。

「もし再会できたなら、あの時の事を謝らないとな」

 ボソリと呟いたその言葉は、クリスマスムードで沸き立つ街の喧騒でかき消された。







「この風景も見慣れたものだな」

 イブの夜は前日までの騒がしさが嘘のように、街中がシーンと静まり返っている。
 皆がホームパーティーを楽しんでいる間、一人で散歩するのが毎年の習慣になっていた。
 こうしていると夕鈴の輝くような笑顔を思い出し、その笑顔を護れたのだと自分を納得させられる。

「雪か」

 僅かに冷たさを感じ、空を見上げるとはらはらと雪が舞っていた。
 気付けば後ろに人の気配を感じ、珍しいと振り返り言葉を失う。

「黎翔君……」

 あの頃より少し大人っぽくなった夕鈴がそこに立っていた。
 何も言えない私に歩み寄り腕を握る。

「バカッ!! 勝手に独りで決めてっ またあの時と同じだと、悲しかったのよ……」
「ゴメン……」

 夕鈴はポロポロと大粒の涙を流し、私はその冷え切った体を抱きしめた。

 





「落ち着いた所でまず、夕鈴の話を聞かせて?」

 寒いからと夕鈴を部屋に連れ帰り、暖房を入れホットミルクを出しお互い一息ついた。大方夕鈴を守るため残した浩大がばらしたのだろうと予想はつくが、聞いておかなければならない。
 
「あの後父さんは黎翔君のお父さんの会社の再就職は蹴ったの。自分には勤まらないって……そして自力で就職先を探したの。その時浩大が黎翔君の事ポロッと漏らしたから問いただして――」

 海外にいる事は分かったけど、バイト代は家計の足しにしていた為に中々会いに来れなかった事。やっと就職して纏まったお金が出来たから会いに来たと説明してくれた。

「あ、それとこれ……」

 そうい言って差し出されたのは、綺麗に包まれたプレゼントだった。

「ありがとう」
「それあの時用意してたプレゼントだから、デザインとか合わないとは思うんだけど。どうしても渡したくて」

 了承を得てプレゼントを開けると、入っていたのは腕時計一つ。夕鈴が袖を捲くると、同じデザインの腕時計が現れた。

「お揃いなの。これから同じ時を刻みたいと願って買ったのに、黎翔君がいなくなったからやっと渡せる。タイミングを逃して何も伝えられないままだったけど、私も黎翔君が好き……」

 ずっと幼馴染としか思われていないと思っていた夕鈴からの意外な言葉に驚きを隠せない。だけど私も伝えなければならない。

「私もいつも夕鈴の眩しい笑顔を思い出して、ただ君の幸せを願い頑張ってきたんだ。昔と変わらず夕鈴が好きだよ」

 再び涙を流す夕鈴を優しく抱きしめて幸せに浸った。







「ごめん。また暫く離れ離れになってしまうけど、絶対に迎えに行くから待ってて」
「うん、私もまた会いに来るからね」

 まだ離れたく無いが、空港で夕鈴に別れを告げる。今は再びこの笑顔が見れた事を胸に頑張るしかない。
 大学でいい人材も見付け大会社の息子達との繋がりもできている。これからは父の言いなりにならなくて済むよう綿密に計画を練ろうと思う。


「――この再会のお陰で私はただ明るい未来を目指して頑張って来れた。もう夕鈴のいない生活など考えられない」
「まあ、そんな事があったのですね。素敵なお話を聞かせて頂けて光栄ですわ。珀社長の自叙伝
執筆代行、誠心誠意取り組ませて頂きますわ」

 目の前では紅珠が今までのメモを見てうっとりとしている。夕鈴との自叙伝を出したいが時間が無いと漏らした私に、水月が妹がライターをしているかと執筆代行にと紹介してくれた。


「黎翔君。紅珠さん何のお話だった? 帰り際にお姉様って言われたんだけど……」

 紅珠の帰った後、やって来た夕鈴は不思議そうな顔で首を傾げる。どうやら先程の話が紅珠の琴線に触れたらしい。

「その内分かるよ。それまで楽しみに待ってて」
「何かいい事? じゃあ楽しみにしてるね」

 そう言って夕鈴は太陽のような笑顔を浮かべた。

おわり
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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みね様
コメントありがとうございます!
そう言って頂けると嬉しいです (*´-`*)
例のも頑張りますね~♪
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くれは様
おはようございます!
コメントありがとうございます(o^^o)
そう言って頂けると嬉しいです!
あっちの方もお待たせしていますが暫くお待ちください(>_<)
今年もよろしくお願い致しますm(_ _)m
 


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