徳工の織姫と彦星(番長さま)
こんにちは〜(o^^o)
思いっきり過ぎてしまいましたが、折角書いたので七夕SS持ってきました!

でもこちらは狼陛下ではなくて「あぁ愛しの番長さま」の二次となります。
この間続きが待ちきれませんでLALADXを買って読んだところ、やっぱり面白いな〜って事で初番長さまSSを書いちゃいました(((o(*゚▽゚*)o)))


あ、後凄く簡単にあらすじを。
家庭の事情で男ばかりの工業高校に転入してきた平山そうかが、ひょんな事から番長になり
順調に子分を増やしていくお話です?

常識人の加藤雄二君とそうかのラブラブっぷりもいいんですよね!(付き合ってないけど)

読んだ事ないって方もこれを機に読んでみようかなと思ってもらえると嬉しいな〜という事で、良ければ読んで頂けると嬉しいです!
そして最後に分かりやすいかなって思って適当に描いた落書きを置いてます(;´д`)




 七月に入ったばかりのこの時期は、全国的に雨の降る日が続く。もちろん徳川工業も例外ではなく、外は激しい雨が降っている。
 その為休憩時間になっても外で遊べない未来達は、教室でボール遊びを始めた。
 駿はマイペースに本を読み、雄二は教室で暴れる皆に危ないと注意をしている。そんな騒がしい中で、そうかは一人外を眺めつづけていた。

「どうかしたか?」

 それに気付いた雄二が声を掛けると、そうかは泣きそうな顔で振り向く。

「加藤君。もう直ぐ七夕なのに、これじゃ織姫と彦星が会えないです」

 雄二はそう言って瞳を潤ませるそうかの頭を優しく撫でるとある提案をした。

「そうだな、じゃあテルテル坊主でも作ってみるか?」
「はいっ」
「よっしゃーっ皆このフラストレーションをテルテル坊主作りにぶつけようぜ!!」

 途端に笑顔になったそうかに雄二も笑顔を見せ、事の成り行きを見守っていた皆のボルテージが上がる。
 クラスが一丸となり、番長の笑顔の為、手分けして材料収集に走り回った。


「テルテル坊主なんて何年ぶりだ?」
「俺は下がいるからよく作るけどな」

 皆でワイワイとテルテル坊主を作る姿は、とても有名な不良高校には見えない。形が出来上がるとマジックで思い思いに顔を書いていった。

「うーぽんのテルテル坊主できましたー」
「番長かわいいーっ! 俺番長の顔にしようっと」

 出来上がった物を見せ合い、喜びながら教室の窓際に吊り下げる。クラスメイト全員の数がぶら下がると、凄い光景になっている。
 だけどそうかはみんなの気持ちが嬉しかった。

「皆さんありがとうございました。これできっとお天気になります」

 お礼を言うそうかを皆が温かい笑顔で見守る。

「そういえば加藤くんは?」

 雄二がいないことに気付きキョロキョロしているそうかに、未来とレイチが近付き手を取った。

「それより番長ちょっと来てよ」

 よく分からないままに二人に促され他のクラスに向かう。するとどの教室にも同じように大量のテルテル坊主が飾られていた。

「これ……」
「あんたの為に全校生徒+教師が作ったんだ凄いだろ」

 驚きのあまり言葉が続かないそうかに、雄二が後ろから声を掛ける。

「雄ちゃんが全校生徒に呼びかけてくれたんだ」
「加藤君……みなさんも、織姫と彦星を会わせる為に頑張って下さってありがとうございましたー」

 そう言って泣き出したそうかに、その場にいた皆はずっこけ心の中で突っ込んだ。
(全部番長の笑顔の為に決まってるだろ!)


 そんなこんなで七夕当日は快晴になり、そうかはご機嫌で登校した。

「あんなに降り続いてた雨が嘘のようですね」
「みんなのお蔭だな」

 雄二と空を見上げほのぼのと会話するそうかは、このまま無事に七夕が終わると信じて疑わなかった。


「番長! 短冊書こうよ」
「え……?」

 お昼ご飯を食べ終わると、突然未来から短冊を手渡される。

「折角だから七夕らしく飾ろうって、建築科が竹も切ってきてくれたよ」

 レイチの説明を聞いてそうかが外を覗くと、校庭の片隅に笹竹が用意されていた。
 数名の生徒が七夕飾りを下げているが、短冊はまだ付いていない。

「短冊は最初に番長にって事になってさ、まだ飾って無いんだ」
「皆さん本当に何から何までありがとうございます」
「お礼はいいから、一緒に短冊書こうか」

 雄二は感動のあまりまた泣きそうになったそうかを促し、短冊を書き始めた。

 だけど、そうかは悩んでいた。
(何を書こう……)
 悩んでいたが、年に一度のデートの日と言うこともあり願い事はお嫁さんに決めた。
 書き終わって顔を上げると、先に書いていたはずの駿の短冊には何も書いてない。

「駿君の短冊何も書いて無いですよ?」
「書いたよ。これ水に濡らしたら浮き出るんだ」

 駿はそう言うと適当な紙に白く濁った液体で字を書き、乾いてから水に浸す。すると紙には「うーぽん」と言う文字が浮かび上がった。

「わぁ、凄いです! 何ですかこれ!?」
「番長の短冊貸して」

 そうかが初めて見るそれに興奮していると、短冊を要求され素直に手渡す。駿はそれを見るなりサラサラと横にその液体で何か書き加えた。

「何を書いたんですか?」
「加藤君のって書いた」

 サラリと答える駿の答えにそうかは固まり、「何してくれるんですか!」と動揺し始める。駿はその様子を楽しそうに見ていたがやがてニヤリと笑い、安心させるように告げた。

「別に濡らさなければ見えないよ」
「よかったですー」

 そうかはそれを聞き、ほっと胸を撫で下ろす。

「何してるんだ? そろそろ飾りに行こうか」

 雄二の一言で皆移動するために教室のドアを開ける。そこで突然強い風が教室を吹き抜けた。
 気付けばそうかの手からは短冊が消え、何処に行ったと辺りを見回すと教室の外を飛んでいる。
 降り続いた雨で至る所に水溜りが出来ていて、そうかはその中に落ちたらと思うと気が気じゃなかった。

「ひ――っ」
「危ない! 俺が行く」

 雄二は悲鳴を上げながら窓から身を乗り出すそうかを止め、飛び降りると風に飛ばされる短冊を追う。
 いても立ってもいられないと、そうかも階段に向かい走り雄二を追いかけた。

 そうかが校庭に出ると向こうの方に今にも水溜りに落ちそうな短冊と、それに手を伸ばす雄二の姿が見える。短冊は落ちるギリギリの所でキャッチできたものの、雄二はバランスを崩しぬかるんだ地面に足を滑らせ盛大に転がった。

「加藤君大丈夫ですか?」
「ごめん何だか汚くなっちまった」

 そうかが慌てて駆け寄ると、雄二は短冊が汚れたと謝る。手に持っていた短冊は泥水が散り汚れているが、それ以上に雄二のほうが泥だらけだった。

「ごめんなさいー。加藤君にそこまでさせて」
「焦るほど大事な願い事だったんだろ? 俺が勝手にしたことだから気にしなくていい。それよりあんまり近付いたら汚れるぞ」

 本当は大事な願い事というか見られたら恥ずかしかっただけだ。だけどそのせいで雄二が必死に追ってくれた事に罪悪感が沸き、そうかは泣きながら謝った。

「大丈夫だって。本当に泣き虫だな」

 自分の汚れが付かないように手が出せないと、安心させるようにそうかに優しい笑顔を向ける。

「雄ちゃん早くそれ飾って戻らないと休憩終わるよ?」

 皆がそんな二人を見守っていたが、空気を読まず駿が声をかけそうかと雄二は飛び上がった。

「そ、そうですね。早く飾りましょう」
「あ、ああ」

 そうかは汚れた短冊を大事そうに受け取り、笹竹にくくりつける。その横に付けられた雄二の短冊には「家族が事故にも合わず健康に暮せますように」と書かれていた。

「さすが家族想いの加藤君ですね。じゃあ早く教室に戻って着替えましょう」

 それを見て笑顔で告げると、校舎に向かおうと振り返る。そこで石につまずき盛大に転ぶと、まだ乾ききっていない地面のお蔭でそうかの白い制服は泥だらけになった。

「二人して泥だらけじゃん、仲いいね~」
「加藤君とおそろいですね」
「笑ってる場合じゃないだろ。早く着替えに戻ろう」

 雄二は未来達にからかわれ照れたように笑うそうかを抱え、慌てて教室に連れ帰る。午後から二人は仲良く体操服で過ごすことになった。
 
 そうかはまさかこの後夕立のせいで駿に書き足されたメッセージを見られる事になるとは夢にも思って居なかった。

 七夕



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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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(非公開コメント受付中)

こんばんは|д゚)チラッ
番長さまぁぁぁ!!

昔LaLaに連載されていた頃好きでした( 〃▽〃)♪
またLaLaDXで連載再開したのかしら?

番長様も両片思いのお話だけど此方はギャグが主なのでテンポが良いですよねぇ~(笑)
りこ様
こんばんはーコメントありがとうございます!

そして番長さまに反応してくださり嬉しいです(о´∀`о)
今は連載再開されてますよ!

今回書くのに読み返したら、面白すぎて中々書けなくて遅れちゃいました(・・;)

こちらで初コメ失礼します♡
ちょこも番長大好きです〜
天然なそうかちゃんに振り回される加藤くん
鈍い加藤くんを見守る友達たちの関係がちょこにはウマウマです(笑)
なので連載開始されて本当嬉しいです♬

こちらのお話でも、加藤くんの愛♡に気づかない、そうかちゃんは流石です(笑)

楽しいお話ありがとうございまーす!!


…誕生日リク券、大事に温めてますぅぅ
ちょこちょこ様
初コメありがとうございます(o^^o)

番長さま面白いしあの関係がいいですよねえ〜♪

私は知ったのは最近ですが、はまって番長さま知らない人にも興味を持ってもらいたいなって二次を書いちゃいました!


お誕生日リクはいつでもお待ちしてます(*^o^*)
番長さまああああ
たつぼんさんの番長さま2次が見れるなんて!素敵!
ほんとに原作でありそうなテンポで凄いです✨
ナチュラルにイチャイチャする2人バンザイ〜♡
志緒様
コメントありがとうございます!
本当にありそうなテンポ!そう言ってもらえて嬉しいです(о´∀`о)
今回それ目指して書きましたので。

これからもイチャイチャして欲しいし、させたいですね〜(*^^*)
 


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