文にしたためるは(ラブレターの日)
深夜にこんばんは~ (*´-`*)
もう日付が変わってしまいましたが、昨日はキスの日でしたね。
だけどラブレターの日でもありましたので、そちらで何か書こうと思いつきまして書いてみました!

すると仕事が忙しくて遅くなって全然間に合いませんでした(´・ω・`;)
でもとりあえず書いたのでアップしてから寝ます。

14巻74、75?話辺りの妄想になります。ある程度目をつぶっていただけると助かりますm(..)m
よく考えると、ここ最近原作書いてなかったですね。原稿は原作ばかり書いてたので書いた気分になってました(・・;)

「文にしたためるは」




 よく晴れたある日。本物の妃になってから初めての紅珠とのお茶会が始まった。
 久しぶりの再会に涙ぐみ喜び合う。少し落ち着いた所で紅珠はサッと巻物を取り出すと、夕鈴の前に並べはじめた。

「先日意外なところから、勇気と創作意欲を頂きましたの」
「貴女が元気そうで何よりだわ」

 目の前に積まれた新作を一つ手に取る。きっと中身は赤面ものの甘い物語なのだろうと想像できた。
 意を決して読み始めると、そこに書いてあったのは周囲の猛反対の末に離れ離れになった二人が、お互いを想い内緒で恋文を贈り合うといった話だった。


 それは陛下が会えなくても夕鈴を気遣い、苦悩の末に贈った一通の文から始まる。
 遠く離れた地で暮し始めた夕鈴の元に突然訪れた使者。その者から差し出されたのは、陛下からの文だった。
 夕鈴は陛下の様子だけ教えてもらえればいいと告げ、文を頑なに受け取ろうとしなかった。使いは困り果てこれでは帰れないと無理に置いていく。
 夕鈴は仕方なく文を懐に隠すと、誰にも見つからないように仕舞い込んだ。

 それから中身を見ることもなく時間だけが過ぎていく。
 暫くすると、再び文が届けられる。その時使者の口から語られたのは気落ちした陛下の様子だった。
 この時までは中身を読む気も返事をする気もなかったが、その事を聞いた夕鈴は暫し悩んだ。後宮を去った妃と連絡を取っていると知られるのは、陛下にとってよくない事だと思っていた。
 このまま放っておいて自分を忘れてもらった方がいいのか、返事をした方がいいのか……考えてもそう簡単には答えは出ない。

 使者に一週間の期限をもらい一人になった夕鈴は、部屋で二通の文を前に座り込んだ。
 とりあえず読んでから考えようと手に取り、そっと広げてみる。その文には愛の言葉が綴られていた。わけではなく、ただ夕鈴を気遣う陛下の優しい言葉が並べられていた。
 二通目の文も陛下の方が大変なはずなのに、夕鈴を心配する様子が伝わってくる。

「陛下……」

 涙が頬を伝い落ち、文を濡らす。
 暫く泣いた後、涙を拭い紙と筆と墨を用意すると返事を書き始めた。
 期限まで時間は十分にある。もしも人に見られても大丈夫な文を心がける。

「これをあの人にお願いします」

 再び訪れた使いに何日もかけて書き綴った返事を託した――


「どうですか? お妃様」
「ええ。一時はどうなることかと思ったけど、お互い贈りあった文を心の支えにして、相手の為に出来る事から始める。素敵な話だったわ。さすが紅珠ね」

 夕鈴が一つ読み終わると、それの様子を見ていた紅珠がキラキラした目で尋ねる。笑顔で感想を伝えると、紅珠は嬉しそうに口を開く。

「私お妃様の噂を払拭したくて、正しい姿を伝えるべく頑張りましたわ!」
「そう……」

 反応の薄い夕鈴に紅珠は「たまにはお妃様も恋文を送られると、陛下が喜ばれますわ」と熱弁していた。


 その日の晩。
 毎日政務が忙しく帰りの遅い陛下を待ちながら、警護中の浩大に声をかけた。

「ねえ浩大。夫婦になっても恋文って嬉しいもの?」
「そりゃうれしいんじゃね? 普段言葉にできない想いとか書いたりしてさ。そんなの貰ったら喜んでさっさと政務を終わらせて戻ってくると思うぜ」

 そう返って来た答えに「そっか」と呟き、お礼を言うと女官に筆と墨と紙を用意してもらった。

「えーと、何を書けばいいのかしら」

 筆を取り数刻後――
 夕鈴の脇には何枚も書き損じた紙が溜まり、財政難なのに紙を無駄にしたと自己嫌悪に陥っていた。

「何を書いていいのか分からない……」

 机に突っ伏して悩んでいると、ふと浩大に言われた言葉を思い出す。夕鈴はガバッと起き上がると再び筆を取った。

「できた……今晩は恥ずかしいから、明日の朝渡せばいいわね」

 書きあがった文を見つからないように隠してふふっと笑う。
 翌日後で読んでくださいと言って渡した文が原因で昼間から陛下に捕らえられるなどこの時の夕鈴は夢にも思わなかった。


夕鈴からの恋文は簡潔に「どんな陛下も好きですが、国の為に頑張る陛下が大好きです。だから早く政務を終わらせて、少しでも一緒にいられるように帰ってきて下さいね。」
と、書かれていた。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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ますたぬ様
コメントありがとうございます!
これで二人で怒られるのでしょうか。
紅珠のお話は最初に比べたら変化があったようなので、こんな感じにしてみました〜(*^^*)
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くれは様
こんばんは〜コメントありがとうございます!
昔は文通してたし、授業中に手紙のやりとりしたりしてました(*^^*)
けど今は大体メールかLINEですもんね。もう手紙が来ることはなくなりました( ;´Д`)書くこともないですが。
会えない間は夕鈴からの手紙を見て頑張るんですね!
これの続きだと李順さんに連れ戻される陛下か、昼間から押し倒される夕鈴かでしょうか(〃ω〃)

 


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