夕鈴成長記*番外編*~新婚夫婦のホワイトデー~
こんにちは~ (*´-`*)

随分と長く潜ってました。それでもご訪問くださっる方ありがとうございます。
とりあえずホワイトデーは書きたいと思い更新!


※こちらのシリーズは夕鈴を幼い内から近所のお兄さんである黎翔が仕込んでいくという、メチャクチャ設定のシリーズになります。それでも大丈夫な方はこのままお進みください。

〔現パロ〕〔年齢操作有〕

設定

結婚後の二度目のホワイトデーのお話になります(*^^*)

黎翔父(有名な弁護士。事務所あり)
黎翔24(大学卒業後弁護士目指し父親の仕事を手伝いながら勉強中)
夕鈴(17歳女子校に通う高校2年生)







「今日はホワイトデーね。女子高でもソワソワしてる子多いわね」

 ホワイトデー当日。いつものように一緒に登校した明玉は、教室に入るなり呟く。
 確かに辺りを見回せば、まだ朝なのに皆ソワソワと落ち着かない。

「いいわね。お返しもらえる相手がいるって」
「明玉もバレンタインチョコあげたんでしょ?」

 拗ねたように机に突っ伏す明玉に、なだめる様に声をかけると無言でジッと見つめられる。
 困っていると、明玉は大ききなため息をつき体を起こした。

「下手な鉄砲数撃ちゃ当たるって言うけど、ホントに当たるのかしら」
「そんなに配ったの?」

 呆れたように問い掛けると、指折り数え名前を挙げていく。十人を過ぎた所で几鍔の名前が出てきて驚いた。

「几鍔にもあげたのね」
「一応ね~」
 
 几鍔とは中学までは一緒だったが、ここは女子高の為に高校は別々になった。今では中々会う機会もないが、明玉は連絡を取っているんだなと納得する。

「二人付き合えばいいのに」
「それは無いわ。ただの腐れ縁よ」

 そう言って笑っているが、二人も付き合いも長いし仲もいい。ぴったりだと思うけど、本人にその気が無いなら仕方ないなとそれ以上は言えなかった。
 そうこうしている内に授業開始のチャイムが鳴り響き、自分の席に戻る。

 授業が始まると集中したい気持ちはあるが、どうしても今晩の事が楽しみすぎて落ち着かなかった。
 バレンタインの記憶が頭をよぎり、あの時の三倍返しだろうかと期待が高まる。
(やっぱり精のつくものがいいかなあ)

 早く放課後にならないかなとソワソワしてしまうが、他にもそんな子が多かった為特に目立つ事もなく一日の授業の終りを告げるチャイムが鳴り響いた。

「終わったー。じゃあ帰ろうか」
「うん」

 クラスの三分の一ほどの子が、バタバタと慌てて教室を出て行く。それを羨ましそうに眺める明玉を促し、帰る為に校門に向かった。
 少しざわつく校庭を歩き公道に出ると、他校の制服を着た男が塀に寄りかかっている。

「よう」
「几鍔! 久しぶりね。元気だった?」

 久しぶりに見た懐かしい顔に、何だか嬉しくなり思わず駆け寄った。

「何、お返し持ってきたの?」
「あぁ、一応な」

 後から歩いてくる明玉がそう声をかけると、几鍔はカバンからプレゼントを取り出すとぶっきらぼうに差し出す。

「あら、三倍返しじゃないのね」
「それで十分だろうが」

 不満気な事を言いながらも、嬉しそうな明玉を微笑ましく見守った。

「私は買い物して帰るから、二人はゆっくり話したら? 几鍔はまたその内。明玉は明日ね~」

 やっぱり仲よさそうだなと思い邪魔をしないように手を振ると、スーパーへ向かう道を走り出した。

「あ、一人で大丈夫?」
「もう子供じゃないからっ」

 明玉の心配する声に大丈夫だと返し、視線を送ると几鍔も心配しているように見える。
(もう、二人共心配性なんだから)

 人通りの多い道を通りスーパーに辿り着くと、授業中に考えたメニューを作る為食材をカゴに入れる。会計を済ませると、頭の中で家事の時間配分を考えながら家路についた。
 
「ただいまー」
 誰が居る訳でもないが一人呟き家に入ると、いつもの様に家事を始める。夜の事を考えながら沢山の料理とお菓子を鼻歌交じりに作っていった。


「ただいま」

 大体終わった頃に玄関から声が聞こえてきて、嬉しくて玄関に駆け出し胸に飛び込む。

「黎兄ちゃん、お帰りなさい」

 夕鈴は優しく頭を撫でられる感触が気持ちよくて、離れたくない。ギュッと腕に力をこめると黎翔は優しく微笑んだ。
 
「ちょっと待って」
 
 少しすると思い出したように黎翔は鞄を開き、綺麗にラッピングされたプレゼントを取り出す。

「はい、プレゼント」
「黎兄ちゃんありがとう。後で開けるね」

 中身は何だろうとドキドキしながら受け取り、まだ余韻を楽しみたくてすぐには開けなかった。


「今日も何もなかった?」

 リビングに向かっていると今日の事を聞かれ、あの二人の事を言いたくて素直に答えた。

「今日は几鍔が明玉に会いに来てね、二人の邪魔をしないように一人で買い物に行って帰って来たよ」
「几鍔君に会ったの?」

 途端に黎翔の雰囲気が変わり、周りの空気がヒンヤリとしてくる。ここでうまく言わないと怒られることは分かっている為、どうすれば納得してくれるか考えながら話した。

「うん、何も変わってなかったよ。明玉と今でも連絡取り合ってるらしいよ。それでバレンタインにチョコあげたらしくてね、そのお返しを渡しに来てたみたい」

 二人の仲の良さをアピールするように続けると、雰囲気が柔らかくなってきて一安心する。



「ご飯用意するからちょっと待っててね」

 パタパタと台所に向かっている時に、黎翔に見詰められている事には気がつかなかった。


「ごちそうさま。美味しかったよ」
「うん! デザートもあるからね」

 ご機嫌で食器を片付けリビングに戻ると、黎翔は難しそうな本を広げ勉強をしている。少し休憩しないかなとコーヒーと手作りの紅茶のマカロンを持って行った。

「黎兄ちゃん、勉強忙しいの?」
「うん、ちょっと復習しとこうと思って」

 目の前にお菓子とコーヒーを差し出すと、本を閉じ手をつける。隣に座り夕鈴も紅茶を飲みマカロンを食べていると、さっきのプレゼントがどうしても気になり開けてみる事にした。

「可愛い~」

 包みの中には可愛い下着が一組入っている。これを店で選んでくれたのかと思うと嬉しかった。

「ありがとう黎兄ちゃん」

 後ろからギュッと抱きつき、頬にキスをすると、黎翔は笑顔で振り返り返る。

「ちょっとまだ復習したいから、先にお風呂入っておいで」
「うん……」

 笑顔の黎翔に促され、寂しさを感じながら一人風呂場に向かう。
 

「どうしたんだろ……何で今日は触れてくれないんだろう」

 湯船に浸かりながら一人ボソリと呟いた。
 優しいけれどいつもと違い何もされず、期待していただけに寂しい。

「優しいけど何だか突き放されてる気がする」

 お風呂の中で暫く悩み考えを纏めたところで実行に移す為に立ち上がった。


「黎兄ちゃん」

 ソファーで勉強する黎翔の背後から、そっと近付くと貰った下着だけを身につけた状態で抱きついた。

「そんな格好だと風邪引くよ」
「お風呂上りだし寒くないよ? それなら黎兄ちゃんが温めて……」

 素肌の感触に驚いた様子で振り向いた黎翔は、やはり優しくパジャマを着るように促す。甘えるように膝に乗ると包むように腕をまわすが、それだけで再び本を読み出した。
 何とかその気にさせようとあの手この手と頑張るが、何をしても優しくかわされてしまう。
 バレンタイン以降は前のように定期的に愛されていたから、ホワイトデーは期待していたのにどういうことだろうかと悲しくなって来た。

「部屋に行ってるね。お勉強の邪魔してごめんなさい……」

 涙が込み上げてくるのを耐えながら、それだけ告げリビングを出る。そのままベッドに転がり涙を流すと、部屋のドアが開く音が聞こえ、布団に潜り込んだ。

「夕鈴」

 名前を呼ばれるが、今話すと涙声になってしまうと無言を貫く。そうしていると布団越しに重みを感じ、それでも寝た振りをし続けた。

「ごめん、つい夕鈴の行動が可愛くてやり過ぎてしまった」

 布団が捲られ涙に濡れた顔がヒンヤリと冷える。濡れた瞳でどういうことかと見詰めていると、優しく頭を撫でられた。

「また几鍔君に会ってたからさ、わざと触れないようにお仕置きを変えてみたんだ。そしたら夕鈴必死だからさ、ついね」
「もう、黎兄ちゃんのばか!」

 結婚してもやっぱり妬かれるけど、他の男なんて目に入らないとどうしたら伝わるのだろう。一度少し心が動いた事もあるから仕方ないのかもしれないが、ずっと伝え続けていこうと思った。

「じゃあお詫びにいっぱい可愛がってね」
「言われなくてももう我慢も限界だよ。その下着も似合ってるよ」

 最初は優しく口付けられ、その後激しくなる行為にただ幸せを感じた。

おわり
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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(非公開コメント受付中)

拍手コメ返信
くれは様

いつもコメントありがとうございます!
ニマニマしてもらえて嬉しいです (*´-`*)
この黎翔さんなら、夕鈴の為に一人で下着屋に買いに行くのではないかと考え(*゚▽゚)ノ
やっぱり女の子は可愛い下着喜びますよね~
 


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