明けましておめでとうございます! ss追記しました!
年賀状サイズブログ用 陛下夕鈴_convert_20161230134346


昨年はお話を書き始めブログを始め、初めてイベントに行ったりと楽しい日々でした。
こちらに集中しすぎて文句言われたりもしましたが(´・ω・`;)

今年はまた姉妹コラボなどやりたい事は沢山ありますので、またお付き合い頂けると嬉しいです!

イラストはある方に送らせて頂いた年賀状です。

この年賀状イラストに合わせてひみつの生徒会でssを一つ(*^^*)

黎翔(大1)
夕鈴(高2)
のお話です!


『ひみつの生徒会〜振り回されても幸せ〜』


本年も昨年同様よろしくお願い申し上げます。
そして皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

花愛


 世間は年の瀬を迎え、道行く人々は心なしか早足で過ぎ去って行く。そんな中でも夕鈴のバイト先の喫茶店は、珈琲の味とマスターの人柄の良さから沢山の人が訪れていた。

「いらっしゃいませ〜」
「ありがとうございました。良いお年をお迎えください」

 年末最終営業日ということもあり、もう何度繰り返したか分からないこの挨拶。笑顔で「また来年も来るよ」と、言ってもらえると嬉しくなる。
 学校も休みの為朝からバイトに入り、ようやく閉店時間が迫ってきた頃に彼は現れた。

「繁盛しているみたいだね。今年最後にマスターの珈琲が飲みたくなって」

 この間クリスマスに少し会っているけと、やはり会えるのは嬉しかった。

「お陰様で繁盛してますね。珀先輩は今日は大丈夫なんですか?」
「もう流石に年末の仕事は終わっているから大丈夫だ」
「それはお疲れ様です。ではごゆっくり」

 バイト中に長く話をするわけにもいかない為、夕鈴は少しの会話の後仕事に戻った。

「夕鈴さん、今日はもう上がっていいよ。彼が待っているんだろう。君が来てくれてとても助かったよ、来年もよろしく」

 閉店時間になると、黎翔は外で待っているからと店の外に出て行った。寒い中待たせるのは悪いと思い、急いで片付けをしているとマスターにそう告げられたのだった。
 悪いからと断ったが、優しいマスターに押し切られる形で早めに上がらせてもらう事になり、お年玉まで頂いてしまった。
 
 二人で夕鈴の家に向かって歩いていると、突然黎翔は問いかける。

「元旦は予定空けてある?」
「空けてますよ! 初詣に行く約束忘れるわけないじゃないですか!」

 なぜ疑ってるのかとプリプリする夕鈴を見て、黎翔は満足そうな笑顔を浮かべていた。

「では元旦に」
「はい、送って頂きありがとうございました。初詣楽しみにしています」

 何時もなら送ってもらった日は家に着くと影でそっと口付ける黎翔が、今日は何もせず帰って行く。それを寂しく思いながら見送っていると、黎翔は突然クルリと向きを変え夕鈴の元に戻って来た。

「忘れ物」
「何か……」

 家の前で道行く人もいる中、夕鈴に口付けが落とされる。

「ただ夕鈴の反応を見てただけ」

 黎翔はニヤリと笑い、またねと去っていった。夕鈴はその場で一人で呆然と立ち尽くす。

「見られてるじゃないですかーっ」

 夜の住宅街に夕鈴の叫びが響き渡った。



 元旦の早朝に凍える寒さの中で、新聞配達のバイクの音を聞きながら、夕鈴は一人初日の出を眺めていた。

「綺麗ね〜。これからまた一年が始まるわ頑張らなくっちゃ」

 一人呟き自分に気合を入れると、家の中に戻り家事を始める。今日は出掛ける為に早くから起きて支度を済ませると家を出た。

 待ち合わせ場所に着くと、朝早いにも関わらず周りには人だかりが出来ている。約束の時間より10分は早く着いているが、黎翔はすでに待ち合わせ場所に来ているようだった。
(相変わらずね)
 今まで何度もデートを重ねてきて、こんな光景ももう見慣れていた。人混みをかき分け近付くと黎翔に声を掛ける。

「お待たせしました」
「おはよう夕鈴」

 そこで黎翔が夕鈴に笑顔を向けると、周りからは「あれが彼女?」などと、色々な声が聞こえる。そんな声も慣れてしまった夕鈴は気にならないと言うより、気にしないように努めていた。

「じゃあ行こうか。今日も可愛いね」
「はい。ありがとうございます」

 そんな夕鈴に黎翔は微笑み手を握ると、愛おしそうに見つめながら褒める。夕鈴は恥ずかしそうに頬を染め、二人の世界に入った。そんな二人を周りの女達は、ただ悔しそうに眺めるだけだった。

「あれ、こっちは方向違いませんか?」
「ちょっと寄るとこがあってね」

 神社に向かい歩いているはずが、気付けば街の方に歩いていて、疑問に思った夕鈴は問いかけた。すると黎翔は笑顔で何でもないことのように答えると、近くにあった美容院に入った。

「いらっしゃいませー。お待ちしておりました」

 店員さんが笑顔で集まってきて、夕鈴は何事かと戸惑う。そんな中黎翔は余裕の表情を浮かべていた。

「何でここに?」
「すぐに分かるよ」

 小声で問いかける夕鈴に黎翔が答えると、あなたはこっちよと二人は別々の部屋に引き離された。
 夕鈴は小部屋で服を脱がされると、あっという間に着物を着つけられていく。

「じゃあ次は髪ね。あなたは綺麗な髪だからハーフアップのお団子にしようかしら」

 ヘアセットもすぐに終わり、最後に梅の花をお団子に挿して完成した。
 部屋を出るとそこには袴姿の黎翔の姿があり、その格好良さに夕鈴は見惚れてしまう。

「夕鈴可愛くしてもらったね。じゃあ荷物はここに預けておいて初詣に行こうか」

 やっぱり着物にはこれでしょうと、和傘も渡されると店を後にした。

「珀先輩! こう言うことは早く教えてくださいよ。びっくりするじゃないですか」
「うん、そんな顔が見たくてね」

 夕鈴が歩き出してすぐに怒るが、黎翔は涼しい顔。いつもの事だけど黎翔に振り回されぱなしで、怒りながらも夕鈴はそれを嬉しくも感じていた。

「やっぱり凄い人ですね」
「流石にね」

 かなりの人混みの中でも黎翔は背の高さもあり、目立っていて女の子の視線が集中している。
 ようやく順番がまわって来て、お詣りを済ませるとおみくじの列に並んだ。

「さっきは何お願いしたの?」
「か、家族の健康ですよ!」

 順番を待っている間に突然問いかけられ、思わず動揺する夕鈴に黎翔は楽しそうに続ける。

「それにしては長かったけど?」

 夕鈴は分かっていてわざとだなと睨み付けるが、黎翔は引き下がることなく更に問い詰めてくる。

「あ、おみくじ順番回ってきましたよ」

 夕鈴が困っていると列が進み、助かったと慌てて離れる。二人でおみくじを引きあうと、そこで中身を見た夕鈴は固まった。

「どうしたの?」

 黎翔がヒョイと覗き込むと、夕鈴のおみくじには大凶の文字が書かれていた。

「今年一年よくない事が起こるんでしょうか……」
「そんなに気にしなくても良いと思うけど。じゃあ私の大吉と交換しようか?」

 青い顔で呟く夕鈴を見て、それならと黎翔は提案するが断られる。

「いえ、自分で引いたおみくじですからこのまま受け入れます!」
「そうか。じゃあそれ貸して」

 そう言って黎翔はおみくじを受け取ると、自分のと重ねて近くにあった木に結びつけた。

「これで大吉と大凶と足して二で割る結果になると良いね」
「珀先輩……ありがとうございます」

 笑って振り向く黎翔に、夕鈴はただお礼を言うことしか出来ない。
(色々言いたいことはあるのに、なんて言って良いかわからないなんて……)
 すると黎翔は夕鈴の手を握り歩き出す。ここは人が多いから移動しようかと、街の方へ向かった。
 暫く歩いて人混みを抜けた頃、夕鈴は折角だからと和傘をさす。その為に繋いだ手は離され、傘が邪魔をして二人の距離は離れた。

「そんなに君は僕のそばに居たくないのか?」
「え、何か言われました?」

 黎翔がボソリと呟いた言葉は街の喧騒にかき消され、夕鈴には届かない。

「着物って成人式以外で着る事はないと思ってました。今日は着せてもらえてびっくりしたけど嬉しかったです」
「喜んでもらえたなら嬉しいよ」

 嬉しそうに笑う夕鈴に、黎翔も自然に笑顔になる。そのまま歩き続けていると、白い物がパラパラと舞い降りて来た。

「あ、寒いと思ったら雪が降ってきましたね」
「こんな日は互いの体温で温め合おうか?」

 黎翔はさりげなく同じ傘に入り、そっと肩に手を回す。

「なっ、人前で何してるんですか!」
「この位で恥ずかしがらなくても。普通だろう恋人なんだから。じゃあ、カラオケでも行こうか」

 人の目を気にする夕鈴の為に、黎翔はカラオケに向かう。その後はご飯を食べ、ブラブラとショッピングを楽しんだ。

「今日は色々ありがとうございました。楽しかったです! 大凶はショックでしたけど珀先輩のお陰でもう気になりません」

 最後にお礼を言う夕鈴に、黎翔は近づき耳元で囁く。

「夕鈴は願い事を教えてくれなかったけど、私は早く夕鈴を手に入れたいと願ってきたよ」
「なっ何言ってるんですか」

 とたんに真っ赤になり、動揺している夕鈴を見て黎翔はクスクスと笑った。

「早く夕鈴を嫁にしたいって事だよ。何を想像したのかな?」

 意地悪く言う黎翔に、夕鈴はプリプリと怒り始めた。

「もう、今のわざとでしょう!」

 と言いながら夕鈴は照れて家に走り込もうとする。だが直前で立ち止まると、黎翔に振り返った。

「私は珀先輩とずっと一緒にいさせてくださいってお願いしましたよ」

 それだけ告げると家に駆け込んだ。夕鈴は今年も黎翔に振り回される一年になるんだろうなと先を思い描く。
(でも、そんな所も好きだったりするんだけどね)
 夕鈴がそんなことを考えていた頃、黎翔は門の前で一人夕鈴の可愛さに身悶えていたのだった。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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悶えろ!
新年早々甘いですね〜(●´ω`●)
さっすが先輩です!

そうか…まだだったのか←そこ?
卒業まで待つのかなぁ。
それとも結婚まで?
珀先輩の理性を楽しみにしてます!
まんまるこ様
コメントありがとうございます*\(^o^)/*
新年早々から甘いです!

まだらしいですよ(o^^o)
どこまで理性が持つのか楽しみですね〜(*^^*)
明けましておめでとうございます!(^-^)
新年早々、素敵なイラストとお話が見れて嬉しいです。

先輩理性の人だったんですね〜。
互いの体温で…とか言っちゃうクセに←
でもそこがまたいい←←
今年もお話楽しみにしています♪
さり奈様
コメントありがとうございます(o^^o)
明けましておめでとうございます!
先輩理性の人でした〜(*^^*)
私もさり奈さんのお話楽しみに待ってます‼︎
 


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