夕鈴成長記*中学生編*5
こんばんは~ (*´-`*)

今このシリーズのリクを頂きまして、少し読み返していたらですね……半年も放置していました(´・ω・`;)
なので続きを書いて書き方を思い出そうかと書いてみました。でも何故か泣かせたくないのに夕鈴を泣かせてしまう私><

あと日付は変わってしまいましたが昨日はスーパームーンだったそうでそのネタも交えカキカキしました!

姉妹企画の方は私は書き終わったのですが、他二人がまだ苦戦中ですのでもう少しお待ちください。

よろしければどうぞ~

※こちらのシリーズは夕鈴を幼い内から近所のお兄さんである黎翔が仕込んでいくという、メチャクチャ設定のシリーズになります。それでも大丈夫な方はこのままお進みください。

〔現パロ〕〔年齢操作有〕〔ロリコン注意〕〔オリキャラ有〕


設定

黎翔19歳(大2)
夕鈴12歳(中1)
父 岩圭
母 茉莉
弟 青慎10歳(小5)医者目指して塾通い中
明玉(中1)同じクラス家が喫茶店
几鍔(中1)同じクラス家が雑貨屋
子犬 ケンシロウ


夕鈴のお母さんは夕鈴が小4になった頃から父岩圭の借金癖の為看護師に復帰。


夕鈴が家事を取り仕切る。



 朝の几顎の一言により、夕鈴は一日ずっと集中出来なかった。
(勉強、何も頭に入らなかったな)
 ノートを取っている途中に、ぼーっとしていて黒板を消される。移動教室も明玉に声をかけられなかったらそのまま座っていた。


「夕鈴大丈夫?」

 お昼になり夕鈴はお弁当の蓋を開けたが手をつけようとしない。明玉はそんな夕鈴に心配そうに問いかけた。

「ん……うん。ちょっとぼーっとしてただけだよ」

 明玉の問いかけで我に帰った夕鈴は、無理に笑顔を作りお弁当を食べ始めた。
 その様子を心配そうに見守っていた明玉は、こちらの様子をうかがっていた几顎に視線を向け睨みつける。すると几顎はバツの悪そうな顔で視線を逸らした。
(一応几顎も気にしてるのね)

「夕鈴。今日は帰り少し寄り道して帰ろ? クレープ食べに行こうよ! 私が奢るからさ」
「うん。ありがとう明玉」

 正直あまり乗り気では無かったが、明玉の気遣いを無下にも出来ず帰りに食べに行く約束をする。

「じゃあもう少し授業頑張ろうね」

 午後からの授業も変わらず集中出来なかったが、時間だけはあっという間に過ぎていった。


「何食べようかな~? どれも美味しそうね」
「そうだね。じゃあ私はマンゴーにしようかな」

 学校帰りに約束のクレープを食べに来ていた。人気のクレープ屋らしく行列が出来ている。
 ようやく順番が来て注文する。少し待ち出来上がったクレープを受け取ると、焼きたてのクレープはまだ温かい。手にクレープの温もりを感じながら、店の外に用意されている椅子に座った。

「流石、美味しいって噂のクレープ屋さんね」
「これは美味しいわ。青慎にも食べさせてあげたいな」

 明玉の気遣いとクレープの美味しさに、沈んだ気持ちが少し浮上する。
 夕鈴が笑うと明玉も笑顔になる。二人楽しくで分け合いながら食べていた。

「そうそう。今日はスーパームンだって、月が大きく綺麗に見えるらしいわよ。夕鈴も落ち着いたら見て見なよ」
「うん。後で見てみるよ」

 明玉の話に耳を傾けながら、ふと夕鈴が道路に視線を向ける。すると向こう側に黎翔の姿を見つけた。

「あ、黎兄ちゃ……」

 思わず名前を口にしかけると、隣に女の人がいることに気づいた。夕鈴はショックのあまりそのまま動けなくなる。
 突然固まった夕鈴に、明玉が何事かと視線の先に目を向ける。そこには綺麗な女と歩く黎翔の姿があった。

「やっぱり几顎の言った事は本当だったんだ……」

 夕鈴はぼそりと呟き、目に涙を溜め鞄を持って一人走り出す。

「夕鈴、待って!」

 走り去る夕鈴に明玉は声を掛ける。だが振り返ることもなく、夕鈴は人混みに消えて行った。
 一人残された明玉は湧き上がる怒りを抑えきれず、黎翔を追いかける。

「お兄さんっ」

 後ろから強い口調で黎翔に声をかける。
 
「明玉ちゃんどうかした?」

 振り帰った黎翔は一瞬驚くが、優しく笑い聞き返した。

「黎翔、中学生のお知り合い?」

 明玉が口を開く前に、黎翔の後ろから女が声をかける。

「いえ、知り合いの子ですよ。少し話があるようなので先に行っててください」
「そう……早くね」

 女が歩き出し、少し離れたのを確認してから明玉は切り出した。

「あの女は何ですか? さっき夕鈴もあの人とお兄さんが歩いてる所を見て、ショック受けて走って行っちゃったんです! この前夕鈴が寂しそうだからお願いしますって、言ったばかりなのに何ですか! もうお兄さんには任せられませんっ」

 路上で明玉はまくし立てると、くるりと向きを変え走り去る。
 黎翔は痛いほど通行人からの視線を浴びながら、そっとその場を離れ小さく呟いた。

「もう少しなんだけどな……」



 家にたどり着いた夕鈴は、顔を洗い家事を始める。
 何があってもやる事はやらなきゃいけない。それに何かしていた方が気が紛れると、とにかく動く事にした。


 晩御飯の片付けも終わり、一息ついたところで夕鈴は今日の明玉の言葉を思い出した。

「今日はスーパームーンだっけ?」

 靴を履き外に出て、夜空を見上げる。
 そこには大きく綺麗な月が光り輝いていた。

「綺麗な月……黎兄ちゃんと見たかったな」

 じわじわと目に涙がこみ上げてくる。やがて視界は滲み、月がよく見えなくなった。

「今日のあの人綺麗だったな。黎兄ちゃんやっぱり大人の女の人が良くなったのかな」

 思いを口にすると余計自分が惨めになった気がして、涙がとめどなく流れ続けた。
 しばらくそうしていると不意に目の前が暗くなり、背中に温もりを感じる。
 その温もり、安心できる香りは一人しかいない。

「夕鈴。兎は月を見て泣くんじゃなくて跳ねるんだよ。こんなに冷えて、夜はまだ寒いんだから風邪引くよ」
「黎兄ちゃん……」

 夕鈴は視界を塞がれたまま、大人しく抱き締められていた。

「夕鈴は何も聞かないの?」

 少しの沈黙の後、黎翔に問われる。
 聞きたいけど聞くのは怖い。暫し悩んだ後、夕鈴も問いかけた。

「聞いてもいいの?」
「いいけど、今はまだ答えられない。その時が来るまで待ってて」

 その言葉に再び涙が溢れ出た。

「黎兄ちゃんのばかっ……自分はそんなでも、私が几顎と仲良くしたら怒るくせに……」
「うん、夕鈴には悪いけどさ、それは許されないな。ごめんね」

 泣き続ける夕鈴を、黎翔はただ抱き締め続けていた。

つづく
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テーマ : 二次創作:小説
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