あなたへ
こんばんは〜(*^o^*)

関係ないのですが、今日は岡山の奥津渓に紅葉のライトアップを撮りに行ってきましたヽ(´▽`)/
寒いけど綺麗でした。

今日はSNSの方のBDリクの転載です(o^^o)
癒されるお話との事で、設定は何でもOKだったのですが考えてたら臨時花嫁時代のお話になりした!

 ある日の夜。陛下のお渡りを待ちながら、夕鈴は机に向かいため息を漏らしていた。
 最近忙しそうでお疲れな様子の陛下を癒してあげたい。だけど何をしていいか分からず、悩んでいたのだった。

 最初は庭に咲いている花を飾り、癒されてもらおうとすると陛下は「綺麗な花だね」とニコニコしていて、少しは喜んでもらえたのかと嬉しくなった。
 次は体が凝り固まっているんじゃないかと思い、マッサージをさせてもらった。すると「うん、気持ちいいよ」と、やっぱり同じようにただニコニコするだけだった。


 夕鈴はいつも変わらない反応に喜んでくれているとは思うが、本当に喜ばれているのか疑問が浮かぶ。



「そうだわ、明日は紅珠が遊びにくる日だし、相談してみましょ」
「何を相談するの?」

 夕鈴は一人呟くと、突然背後から声を掛けられ驚いて飛び上がった。



「陛下! お帰りなさいませ」



 突然の事に動揺を隠せない夕鈴に、陛下は狼で問いかける。

「我が妃は何に憂いて紅珠に相談するというのだ?」
「そ、それは……女同士の話ですので内緒ですよ」

 赤い顔で後ずさる夕鈴を、陛下は少しずつ追い詰めていく。



「何故そんなに隠そうとする? 隠されるとますます気になるんだが」



 ジリジリと追い詰められ、やがて夕鈴の背に冷たい壁が当たる。
すると陛下の顔が近付いてきて、思わず夕鈴は目を瞑った。
 
「そうだ陛下! それより今日のおやつは私が作りました。いつものようにお茶しましょう!」



 逃げ場を失った夕鈴が勢いよく顔を上げ叫ぶとゴンッという鈍い音と、頭に衝撃を感じる。


 恐る恐る顔を上げると、陛下があごを押さえてうずくまっていた。

「すみません陛下! 大丈夫ですか?」

 思わず陛下に手を伸ばすと、体がプルプル震えていて、それほど怒っているのだろうかと夕鈴は青ざめる。
 すると陛下は声を上げて笑い出した。

「あはははっ。お嫁さんに迫って頭突きされるなんて思わなかったな。まあいいや、今日は夕鈴の手作りに免じてこれ以上は止めておこう」

 笑顔の陛下は夕鈴を立たせると、お茶をするため机に向かう。


 こうして兎と狼の攻防戦は兎が逃げ切り、勝利したのだった――




「お妃様、膝枕ですわ。陛下を癒して差し上げたいなら、膝枕で愚痴など聞いてあげれば宜しいかと思いますわ」
「そうなのね……分かったわ紅珠。早速今晩試してみるわ」

 翌日遊びに来た紅珠と四阿でお茶をしながら相談すると、返ってきた答えは膝枕だった。
 夕鈴は今度こそ陛下を癒そうと拳に力を込め、夜に想いを馳せる。
(今晩こそは癒してあげたいわ)


 そんな夕鈴を笑顔で見つめていた紅珠は口を開いた。





「紅珠に教えてもらった膝枕は、いつもより嬉しそうだったわ! 他にもっと喜んでもらえる事あるかしら?」



 夕鈴は掃除婦姿になり、後宮の奥の部屋で浩大と老師に昨夜の報告をしていた。

「よかったじゃん。たまにはあの子のアドバイスも聞いて損はないな」
「膝枕とくれば次は同衾じゃ! それしかあるまい!」
「そ、それは無理ですよ! 臨時妃の分際でそんな事出来ません」

 興奮気味の老師に夕鈴は慌てて断りをいれる。
(でも本当にそれで喜んでくれるのかしら?)
暫し考えるそぶりを見せ、夕鈴は口を開いた。

「男の人はそれで本当に癒されるんですか?」
「ああ、それで疲れも吹っ飛ぶわい。試して見なされ」

 思案している様子の夕鈴に、老師はもう一息とたたみかける。
 それを一人浩大は楽しそうに眺めていた。

「三人で何の相談だ?」  
「陛下っ!」

 突然後ろから声がし、現れた陛下に皆んな慌てふためく。

「張元。余り妃に要らぬことを吹き込むなよ」
「儂はただその娘が陛下を癒したいというから、助言をしていただけですじゃ」

 咎めるような視線を向けられ、老師はそそくさと逃げていった。

「お前はそのやりとりを見て面白がっていただろう」

 次に陛下は浩大を睨みつけると、浩大は隠密らしくあっという間に姿を消した。
 そして部屋に二人だけが残り、陛下はクルリと向きを変え夕鈴に向き直る。
 夕鈴が何がいけなかったのだろうと考え青ざめると、陛下が少しずつ歩み寄ってきた。

「夕鈴、最近様子がおかしかったのは私を癒そうとしてくれてたのか?」

歩きながら問いかけられ、観念した夕鈴は素直に答える。

「はい。最近お疲れのご様子だったので……バイトの分際で出過ぎた真似をいたしました」



 怒られるのかと目をぎゅっと瞑ると、優しく頭を撫でられた。

「ありがとう夕鈴、私の為に色々考えてくれて。でも君はただそこに居てくれるだけで癒されるから、そんなに気を使わなくても良いんだ」

 そう言って優しい笑顔を向ける陛下に夕鈴は、バイトの期間だけの関係だけどせめてその間だけでも、この優しい陛下を癒してあげたいと、強く思ったのだった。



おわり
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